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biscuit notes

Spotifyプレイリストとか音楽のもろもろをつらつらと

[2021.12.28]私立恵比寿中学 大学芸会2021~Reboot~



ライブ詳細はナタリーさん(1日目12/27のライブレポ)をご参照ください。自分は28日の2日目最終日を見てきました。セトリ的にはアンコール1曲目が「えびぞりダイヤモンド」だった以外は同じですかね。

「良いライブをしてくれる」という信頼はあったものの、こんなに密度の濃い素晴らしいライブになるとは思ってもみなかったです。年末にこういうライブを見れて、「色々あったけど、なんだかんだ楽しいことも沢山あった1年だったよね」と本気で思えるのはとてもありがたいことです。個人的に感じたことをTwitterにちょこっと書こうと思ったのですが、長くなりそうだったのでコッチにつらつら書いてきます。



思えば2021年の始まりは、「7年振りの新メンバー加入、新メンバーを決めるオーディションを開催」という発表からでした。当時はまだ安本さんも復帰前、ただでさえ6人フルメンバーでのライブも思い通りにいかなかった中で、最初は戸惑ったものです。でもまあ新しいメンバーが来ても、今の6人ならどうにかしてくれるだろうという根拠のない自信みたいなものはあったし、YouTubeとかニコ動とかで配信されたオーディションや合宿風景をみて「この中の誰がエビ中メンバーになっても、きっと大丈夫だろう」と、自信が確信に変わっていったのはハッキリと記憶しています。

5月に新メンバーが3人加わり、9人になったエビ中。夏の野外ライブ「ファミえん」で9人の初パフォーマンス…になるはずが、流行病のせいで中止。その後もメンバーの休養などあり、ダンスを含む形でのパフォーマンスは今回が初ということになりました(ダンスなしの歌に特化した形式では秋に「ちゅうおん」があり)。

というのもあって、最初ステージにあがった9人を見た瞬間、なんだか色んな想いが込み上げてきて思わず涙腺が…。自分はこの日はじめて9人を生で見たので、ようやく「ああ、新メンバーが入ったんだな」と実感できた瞬間でもあったし、色んなことがあってフルメンバーでのライブが出来ていなかったのがようやく実現できたんだなという安堵もあり…

と、感慨に浸る間もなく序盤から怒涛のセトリで軽く意識が飛びましたw あらためてセトリを確認してますが、ええ、あの1ブロック目の5曲はヤバかったですね。9人になって初の新曲「イヤフォン・ライオット」が1曲目に来るのは予想してましたが、そこから新メンバーの歌詞が追加された「Family Complex」からの「ちちんぷい」さらには「オメカシ・フィーバー」と最初っから爆上げモードなところでまさかの「SHAKE! SHAKE!」で完全にヤラレました。。やっぱあの曲めっちゃ好きだ。。

通常の大学芸会では曲と曲のあいだの繋ぎが凝っていたり、「世界の平和を守る」とか様々な設定があったり(まぁ無いようなものですがw)、とにかくコンセプト色が強いのですが、今回はだいぶ違う印象でした。何よりも、歌とダンスのパフォーマンスを前面に押し出していて、相変わらずの面白要素(やっぱり前に出てくる校長とか)もあれど極力無駄なものは削ぎ落しつつ、数多のレーザー光線を駆使した力強さをより強調するような演出で、見る側としてはずっと圧倒されっぱなしでした。2時間45分くらいのライブでしたが、それ以上の密度を感じたのは、演出によるところもある気がします。

新人3人に関しては、もうすでに各々の個性も光ってて違和感なくグループの中にいるなと。桜木さんはもともとダンスが上手だし即戦力枠と思ってはいたけど、自信がないと言っていた歌も思った以上に安定してるし、意外とオールラウンダー系に育ちそう。声質も独特のアンニュイな雰囲気があって素敵だし、「イヤフォン・ライオット」の英語パートは生で聴くと迫力が違いましたね。小久保さんはまだまだ発展途上ではあるけど、MCでのちょっと危なっかしい感じとか、他の誰にも出せない空気があって非常に魅力的ですね。こういうタイプが意外と中山さんみたくパワー系に進化する可能性もあるし、まだまだどっちの方向に行くのか読めない、そう思わせてしまう本人の突拍子もないキャラがまた良き。風見さんは、とにかく歌の安定感が抜群で正直かなり驚きました。安本さんと二人で歌った「君のままで」、あのサビがずっとキーの高い曲を途中で折れる事無くまっすぐ歌い続けてたのは本当にすごいと思いました。ここに様々な表現力が身につけばもっとすごいことになりそう。声が可愛くて癒し系なので、割と小林さん寄りの育ち方をするのかな。まだまだ新人3人の歌割は多くないけど、今後どんどん成長してパートもどんどん増えていきそうですね。凄まじい新人が来たものですわしかし。

そしていつ振りかに生で見た安本さんは、以前よりも明らかに「陽」が全面に出てて、強くなって戻って来たんだなと、ライブ中の色んな場面でじーんとしていました。病気を患ってそのままグループから居なくなるケースの方が圧倒的に多い中、戻って来てくれて本当に良かった…。エビ中って、本当に数々のメンバーの歴史が重なっていて、何かある度にグループとしても強くなっていっている、そういうグループだなと改めて思いました。「スターダストライト」のとき、サビのところで被せの音量が他より大きかったけど、何となく今は居ないメンバーの声にも聴こえて、余計にグループの歴史を感じずにはいられませんでした。

個人的なハイライトは、アンコールの生バンド演奏パート。重厚感たっぷりでイカつくなった「えびぞりダイヤモンド」にも笑ったけど、椎名林檎カバー曲「自由へ道連れ」はホント良かったです。もともとこの曲は初出しのときの振付なしバージョンの印象が強く、振付ありバージョンが登場した時にファンのあいだで「振付あり派」と「振付なし派」ではっきり分かれていて…というか「そもそもあなたたちカバー曲でなにを贅沢に二通りの楽しみ方してるんですか!w」と言いたくなるわけですが。で、今回はまさかの1番振付あり→2番振付なしで自由に動き回る→最後また振付ありに戻るという折衷案!あれ、これ以前もやってたっけ…?と、自分の記憶が怪しいのですが、とにかく両方のパターンが楽しめたのは非常に楽しかったです。

その他、ファンに向けたメッセージ動画だったり涙ナミダの演出もふんだんにあり、シリアスな気持ちにもなったりしましたが、相変わらずMCがぐだぐだで安心しました!w 真山さんの呼びかけに誰も答えてくれなくて珍妙な空気になったり、安本さんがめちゃくちゃなことばかり言ってたり、小久保さんを皆んなでフォローしてたり、ライブ中の頼もしさがMCでは一切見られない感じは、まさに私立恵比寿中学って感じだなと…。9人になってもツッコミ不在のグループなので仕方ないわね。え、これがライブの感想の最後の文でいいのか?でもまあいいや、兎にも角にもめちゃめちゃ楽しかった!来年もライブ行くぞ!



ライブ中は、9人だと歌のパートどうなるのか注目しながら見てたりしてたのもあり、なかなかすべてを追うことが出来ていなかったので、2月のフジテレビTWOでの放送で改めて刮目したいと思います。てか円盤だしてくれーい!
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