こちらの写真は、「あと3か月後かと思っていたけど、あと1時間になってしまったな…」と思いながら、会場前を撮影したものになります。
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ラストライブの詳細は
ナタリーさんが手厚く記載してくださっているので割愛。9月2日にメンバー三人全員卒業、13年間の歴史に一旦幕を下ろす報せを受けてからというもの、色んなことを考えてはモヤモヤしていました。が、10月
『ともえんち』、11月
『RYUTistとIKKUBARU』と心底行きたかったライブを現地参戦できたなかで、なんとなく自分のなかで腑に落ちた感覚というか、満たされたような感覚があり。なんでこんなにスッキリと靄が晴れたのか不思議でしたが、兎にも角にも
「もうあとはラストライブを目かっぴろげて焼き付けるだけだな」という心持ちで当日は挑んだ次第です。なので、ここにはラストライブを見て感じたことを中心に残しておきたいと思います。
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・やっぱRYUTistって良い曲多いなぁ。でました、いきなりの小並感。いまさら云う話でもなかろうに。でも、改めてセットリストを見ると、ほんと全ブロックがクライマックスだったんですよね。「ナイスポーズ」「黄昏のダイアリー」といった普段終盤にもってきがちな楽曲が中盤に並ぶという屈強な布陣。新潟でお世話になっていた企業さんのCMソングメドレー含め、王道ポップソングから前衛的なサウンドまで、どれもこれも良曲の嵐。様々な方から楽曲提供してもらい、年々複雑な楽曲が増えていくなか、それをメンバーが常にモノにしてきた結果が、独特な進化を遂げた今につながったんだと再認識。
ただ、これでもこの日披露されてない曲たちは数知れず。いま思いつくだけでも、「Zero and Perfect Moon ~変わらない想い~」「Winter Wish」「piece of life」
(←実は一番聴きたかった曲)「涙のイエスタデイ」「無重力ファンタジア」「好きだよ・・・」「しるし」…もちろん他にも良曲たくさん。つくづく層が厚い。
・RYUTistのパフォーマンスってずっと美しかったな…2019年の
「Pop’n アイドル04」で初めてパフォーマンスを見たときからそう。2021年に新潟・りゅーとぴあで見た10周年HALL LIVEでも、2023年に佐藤乃々子さんがグループを離れた直後に三人のスタイルを模索していたときも。もちろんこれまで何度も見に行ったすべてのライブ、そしてこのラストライブでもそうでした。<ひとつひとつのステージを大切に>というグループのモットーそのままに最後まで走り抜けたこと、尊敬します。
幅広い楽曲それぞれの世界観を歌とダンスで表現する、そこに妥協を許さず愚直に追求し続けたところに気高さや美しさを感じていたのかもしれません。それにしてもラストライブ、過去見たライブのなかで一番すごいパフォーマンスだったんじゃないかな…。三人とも流れ星のような眩い光を放っていて、まさに至高だったとともに、「ああ、いまたしかに終演を迎えようとしているんだな…」なんて実感したり。いやでもほんと無事、RYUTistがRYUTistのままでこの日を迎えることが出来たこと、本当に良かったと思っています。
・結局のところRYUTistのみんなが尊い!ラストのステージに立ったのは、宇野友恵さん、五十嵐夢羽さん、横山実郁さんの三人。2023年4月に今の三人体制になってから1年半強という短い期間でしたが、ライブを見る度にすごくグループとして良くなっていくのを感じていました。
夢羽さんのパフォーマンスには常に安定感・安心感があって、すべてを包み込むような優しい歌声に、これまでも癒されてきました。正直、このラストライブまでの期間は体調面で心配していて…。それでも10月11月に自分が見たライブではソロ歌唱パートはすごく力強かったし、今できるパフォーマンスを全力で届けている姿に胸を打たれていました。直前にも体調不良で仕事休んだりしていたので不安はありましたが、ラストライブではしっかり元気な姿で3時間ステージに立ち続けていたのでホント良かった。常連さんと思しき人を見掛けて「あっ!」ってなるような、最近あまり見れなかった余裕のある表情が見られてホッとしたなあ。あの表情、すごい好きなんですよね。そしてライブ終盤の挨拶、一点の曇りもない笑顔で
「私、五十嵐夢羽のアイドル人生に悔いなしです!」と言ってくれたの本当にグッと来たし、悔いだけは残してほしくないと思っていたので、とても嬉しかったです。今後もどこかで歌ったりとかしてくれたらいいな…。
実郁さんはつくづく、この2~3年くらいで一気に雰囲気が変わりましたよね。他のメンバーと違って途中加入の最年少というのもあってか、2021年の10周年HALL LIVEではどことなく末っ子みたいな雰囲気があったのですが、今やしっかり屋台骨ですわ。自分がグループを引っ張っていくんだという気兼ねをビシビシと感じることが多くなった印象です。ラストライブでも、歌もダンスから放たれるエネルギーが圧巻でした。終盤の挨拶も、本当にグループのことを色々と考えながら活動してきたんだなというのがはっきりと伝わってきたし、
『何それ!生意気ですね!』と言われてしまいそうですが、「成長したなあ…」と。しばらくグループ第一で気負って大変だったと思うから、これからは自分ファーストで我がままに我が道を進んでほしいです。と、思ったけどそういえばTwitter(現X)で
「これからもRYUTistの楽曲が忘れられないように出来る限りをしていきたいと思います。」って書いてたな実郁さん。どこまでも真面目で、凄い人だよ。
友恵さんはもう正直、パフォーマンス的にも今が一番ノッてるのではと思ってました。後から知ったのですが、自分がライブを見始めた時期は歌の不調期だったらしく。特に中低音域がぶれて安定しない印象があったのですが、努力に努力を重ねた結果、2023年あたりから克服できるように。長年悩んでいたことを時間をかけて解決できる力、マジでリスペクトです。10月11月に見たライブも、このラストライブでも、友恵さん特有のスパーンと響く高音が素晴らしかったし、歌声の安定感もさることながら、グループを最後までしっかり支えていくぞという気兼ねを肌で感じられて、すごく頼もしかったです。それでいて、ライブ中に「13年間続けていること」みたいなお題目でトークしていたときに、突然パァーっと無邪気な顔を浮かべながら
「歯磨きだっ!」と言葉を発したのには笑いました、流石としかいえませんでした。独特な感性と空気感が好きです。いつまでもそのままで居てほしいです、などと押し付けがましい我儘すみません。
もちろん、RYUTistというグループが13年の長きにわたって愛され続けてきたのは、今のメンバーだけでなく、様々なスタッフさん、乃々子さんをはじめグループを離れてしまったメンバーのおかげ。13年のうちほんの4~5年くらいのファン、たまにライブに足を運ぶ程度の極細客でしたが、素敵なグループに、素敵なメンバーにめぐり合えて、嬉しかったし、楽しかったです。本当にありがとうございました!
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年を重ねるたびに、様々な形で様々な人と(エン)ができます。たとえば、精神的な不調で長い間活動を休んでしまって、今ようやく、あるグループのサポートという形で音楽活動を再開した人。大病を患ってしまったけど、復帰してからはまるで太陽のようにステージ上でずっと輝きを放っている人。そして、どう願ったってもうステージ上で見ることができない人。数多の人を知ってしまった分、すこし鈍感になっているところはある気がしています。
こういう形でRYUTistを終わらせるつもりじゃなかったのかもしれない。それでも、ここから先できることは、未来を良くしていくことだけ。それぞれの道に進む形になっても、生きている限りはまた楽しいことが待っているかもしれない。だから不思議と悲しい気持ちはあまり無かったし、明るい未来を期待したくなりました。
とにかくメンバーにはラストまで悔いを残さないでほしいと思っていました。ラストライブで見たメンバーの晴れ渡る表情を見て、夢羽さんの言葉にもあったけど、悔いのない形で〆られたようで本当に良かったです。仮に数年後、何かしらの再評価路線にのっかって再結成とかあっても、(良い悪いは別として)きっとこの日のような眩さとはまた別のモノになるんだろうな。それくらい、見てる側も「悔いなし!」と言い切れるライブでした。
なんだか不思議なもので、ラストライブだったってのに普段見てたライブを見た後と同じような「良かったなあー、また行きたいなあ」という感情になったんですよね。これはきっと、
<ひとつひとつのステージを大切に>を積み重ねてきた証拠ともいえるわけで。やっぱずっと最高だったんだな、RYUTistって。
先のことは分からない。それでもブログに思いをしたためた今、素直に思うことはひとつ。
「ステキガールズたちに祝福あれ!」((C)白鳥アンジュ)
(自分が絵が上手だったら、このRYUTistバージョンを描いてみたい人生だった。もちろんアンジュさんのところは乃々子さんで)