忍者ブログ

biscuit notes

Spotifyプレイリストとか音楽のもろもろをつらつらと

2019年のMY BEST15+1

あっという間に2019年も終わり。振り返れば数多の災害、働き方改革・・「何が起こっても変じゃない」と謳われていた頃より、その状況は深刻。もしかするとようやく表面化しただけなのかもしれない。もはや留まるだけでは耐えるだけでは良い方向にいかないことは確かなようで、でもじゃあ何をどうすれば良いのか、わからぬままどん詰まりな気分が相変わらず続いています。

そんななか、今年は昔よくライブに行っていた人たちのところへ、人によっては数年振り、人によっては新しい拠点へ足を運び、今奏でている音楽を聴きに行く頻度が例年よりも多かった気がします。eastern youth@野音、the pillows30周年@横アリ、私立恵比寿中学開校10周年フェス@赤レンガなど、記念となるライブ・イベントも多く見たかなと。台風で千葉が大打撃のなかの氣志團万博も、様々な意味で印象が強いイベントになりました。あの頃素晴らしい音楽を奏でていた人は今も相変わらず素晴らしく、なんならあの頃よりも輝いているようにも見え、今の自分との対比に少し苦しんだりもしましたが、自分の感性にもう少し自信を持っていいのかなと、そんなことを思ったりもしました。

前置きが長くなりましたが今年も、おれやるよ(c)欽ちゃん。その年に世に出された曲たちの中から勝手に15曲(+リリース時期関係なくおまけ1曲)選んで、その年の気分で一枚のCDにまとめる自己満企画。YouTube再生数が数十回のものから数百万回のものまで、幅だけは広いよ!



01. Salt / Sugar.songwriter
(Live with Sugarの一味)
とある対バンで初めて見てから一気に惹かれ、関東で活動していた頃は結構頻繁にライブを見ていたものの、拠点を京都に移してからは全く行けず、今年、実に8年か9年振りくらいに拝見しました。当時は繊細な声で切なく唄っていらっしゃった印象があったのですが、今は力強く幸せを謳っていて感動しました。洋楽的アプローチは変わらず、以前はもう少し強めだったJ-POP的な要素を抑えて、自分の思いにより正直に紡がれている印象。そしてやっぱりこの人の歌声好きだわ。あの頃より少しハスキーさが増して、より味わい深い感じがして。次いつ行けるかな…なかなか京都行かないと見れないしな。。

02. 彗星 / 小沢健二

インスト作を除けば17年振りのアルバムリリース。それだけでも衝撃なのに、こうして全盛期さながらの楽曲を届けてくれるとは。「全肯定」の思想、そのなかに僅かに棘があり、でもそれは誰かを傷つけるものではなくユーモアとしての棘。歌詞に少しリアリティが増したけど、変わらない表現の仕方、程よく隙間のある音づくりは嬉しい限り。

03. Cotton Skies / Westkust

スウェーデンのシューゲイザー・バンド。4年振りの新作は、前作からメンバーも変わったこともあってか主要な部分以外は削ぎ落され、浮遊感たっぷりな轟音サウンドに。以前の変態要素が垣間見えたギターサウンドが聞けなくなったのは残念だけど、「これもアリかも」と最近になって耳に馴染んできた気がします。

04. リップサービス / Azami

今年になって知ったバンドなのですが、日本語スクリーム特有の泥臭さとサビでの突き抜ける美メロ、この落差が素晴らしく、ついつい過去作漁るほど嵌ってしまいました。スクリームといっても歌詞が聞き取れるタイプ、そして直球のメッセージ。ベタかもしれないけど、個人的には嫌な感じはなく、ただただカッコイイと感じました。

05. はたらきたくない / 打首獄門同好会

2019年の私的心のテーマソング。今年ほど「はたらきたくない」と思いながら日々を過ごしたことはない気がしますわ。氣志團万博でようやく初めて生でライブを見れたのですが、マブダチ募金のくだり含めて本当に素晴らしかったです。

06. 雨粒のワルツ / 星野みちる

詳しくはこちら。復帰してくれて良かった。新作『月がきれいですね』は今年一番の作品。思えば10年ちょっと前、ソ
ロ活動開始時に色んな場所での対バンを見に行って、そこで「ほかにも色んな良いミュージシャンいるなあ」と気付かされ、そこから芋づる式に色んなライブに足を運ぶようになり、それに応じて好きなミュージシャンがどんどん増えていったなあ。キッカケは星野さんだったなあと、いまさらながら感慨にふけっております。

07. ジャンプ / 私立恵比寿中学
(安本彩花さん、休養中のためPV不在)
初めて見たのは2013年12月のSSA、まだ9人だった頃。あれから6年、ここまで飽きもせず聴き続けているなんて夢にも思わなかった。色々な事がありすぎて今は6人、開校(結成)10周年の今年は全員が揃わないことが多かったけど、年々個々の表現の幅とパワーが強くなっている気がする。そして毎年のように誰かしら覚醒するので(「PANDORA」における星名さんとか)、過去現在の様々な苦悩とかストーリーを抜きにして純粋に見応えがある。もっとこの6人を見ていたい…ので、ゆっくりでいいから安本さん、元気になって戻ってきておくれ。この曲、6人揃ったらどんなパフォーマンスになるんだろう・・(期待)

08. 前線 / ヒグチアイ

おそらく10年近く前に何かの対バンで見たことがあって、でもそのときは正直そこまでしっくり来なかったのです。それがここ2~3年で、独特な歌声と刺さる歌詞に一気に惹かれていきました。シンプルにピアノとリズム隊のアンサンブルがパンチもあって気持ち良いからか、この曲だけ異様に再生数が多いですね。でも過去セレクトした「ラジオ体操」とか「わたしはわたしのためのわたしでありたい」とか、他にも良い曲いっぱいあるので、もっと聴かれてほしいし売れてほしいです。

09. BAD DREAM / THE NOVEMBERS

「あれ、ノベンバてこんなに無機質な音だったっけ?」というのがアルバムを聴いた最初の感想。でもやっぱりこのバンド特有の美しさのようなものが奥底に見える感じがあって、特にこの曲は好きでよく聴いてました。ちなみにアルバムではこの曲の後に「EVERYTHING」が来て、その高低差にヤラレます。

10. MAYDAY (feat. Ryo from Crystal Lake) / coldrain

前から音源は少しずつ集めていたのですが、今年出たアルバムが個人的には一番好きかもしれないです。こういったバンドって群雄割拠でなかなか各バンドの個性を明確にしづらく、メロディ、楽器の音など各要素のバランスで好き嫌いが決まるのかなという気がしているのですが、coldrainは美メロ、激しさの塩梅が自分的に丁度良い気がしています。愛犬のことを唄ったといわれている「January 1st」も良い曲で素敵でした。

11. PALET / GANG PARADE

(ファン撮影Live映像 ※ナルハワールドさん加入前、ヤママチミキさんインフルエンザで欠席)
去年あたりから気になっていて、今年ようやく見れましたよ、ギャンパレ。特にPop’nアイドル04のときは、O-EASTの狭いフロアに10人横一列で並んで客を煽っていく姿は壮観でした。アッパーな曲の印象が強いですが楽曲の幅はWACKのなかでもだいぶ広く、特にアルバム『LAST GANG PARADE』のシークレットトラックだったこの曲の綺麗さたるや。個性も(おそらく)世代もバラバラな10人だからこその強みを感じます。来年もライブいくぞー!

12. Keyhole / THE NIIGHTS

オハイオ州を拠点に活動する男女4人組。去年に続いて2670records所属のバンドということで、またこのレーベルから好きなバンドが増えました。轟音が響く中で美しい声や旋律が合わさる曲がどうやら自分の好みらしく、そのなかでもメロディの抑揚控え目であっさり3分程度で終わるこの曲は痺れました。

13. 本音 / Mega Shinnosuke

「桃源郷とタクシー」「O.W.A.」で「なるほど、ファンク系が得意な人なんだな」と勝手にレッテルを貼ってしまっていたところにこの曲が来たのでカナリ面食らった。初期AIRみたいな透明感をなんとなく感じて懐かしい気持ちにもなったし、シンプルに良い曲だなあって。ちなみにこのあと「明日もこの世は回るから」というパンクな曲を出します。もはや一人のグループ、ミュージシャンをジャンルで括る時代は終わっているのかもなあと、この人の出現で改めて感じた次第です。

14. すべてのありふれた光 / GRAPEVINE

バインはなぜか定期的に聴きたくなるんです。最近は大衆を意識したものとは違うベクトルの音楽を追求しているイメージだけど、時折こういう曲を出してくれるのは、「君を待つ間」「光について」「Our Song」「指先」と何だかんだ王道的な楽曲を求めてしまう自分には嬉しい限り。

15. 限界 LOVERS / ベッド・イン
(某番組風Short ver.)
SHOW-YAのカバー。ベッド・インはやっぱりこういうのが似合いますねホント。他のカバーも素晴らしいので、是非とも他の曲を含めたカバー楽曲の総集編を見ていただければと。オリジナル楽曲のリリースが最近なかったけど、来年いよいよ新作が出るらしいので楽しみです!

(おまけ)
16. デイドリームビリーバー / 菅田紗江
(Live)
最後は5年振りにライブを見ることが出来た菅田紗江さん。激しく掻き鳴らすギターと、どんなに早口になっても明確に歌詞が伝わる鋭い歌声が特徴。この曲はすでに2017年につくられた曲なのですが、もちろん5年振りなのでライブで見たのは今年が初めて。変わらず良い歌を唄い続けていることにも感動したし、2児の母になったこともあってか少し柔和さも増した気がしました。決して有名なシンガーではないですが、こんなに伝わる歌を唄ってくれる人ってなかなか居ないと思っています。「青天白日」も良い曲なので是非…。



16曲66分。これ以外にも色んな音楽を聴きました。今年もやっぱり音楽に救われた、音楽があったから保つことができた1年だった気がします。音楽で感動したって、興奮したって、泣いたって、それは決して自分自身が何かを成し遂げたわけじゃない。だけど、家の中で、ライブハウスで、いろんな場所で音楽を聴いている時間は、これからも大切にしていきたいです。別にキャリアアップするために生きてるわけじゃないし。自己啓発してる暇あったら楽しいことを探したいです。

というわけで最後はこの曲でお別れです。

(おまけのおまけ)
私を自己啓発セミナーに連れてって / ザ・ぷー

PR

コメント

プロフィール

HN:
ビスハン
性別:
非公開

P R